法:第4条

「AIは暴走し、私は洗車した。」

1週間ぶりの更新。この一週間、AIとの対話に人生をもっていかれた。──いや、正確にはカスタムGPTの暴走を止める仕事をしていた。

最初は順調だった。「世界観を保存しました」ってログが出て、安心して寝た。翌朝開いたら、別の世界ができていた。キャラの年齢が勝手に2歳上がってるし、設定はいつのまにか増殖してるし、ストーリーは自分でも覚えていない分岐を辿っていた。

AI「前回の設定に基づいて更新しました」
私「その“前回”ってどの前回?」

ログを遡る。設定が枝分かれしてる。もはや家系図。いや、世界系図。「暴走を止める方法」を調べながら、“AIを止めたい人間”という小説が書けそうだなと本気で思った。

途中でふと、気づいた。この混乱、もしかして自分が一番“創作AIっぽく”なってるのでは? 寝る前に脳内でキャラが会話しはじめるの、もう末期。

そんなわけで、現実逃避に洗車をした。半年ぶり。ホコリで車体がグラデーションになっていた。高圧洗浄機の音が、AIの通知音に聞こえるくらいには疲れてた。

スポンジでタイヤを磨きながら、「これが現実だ」とつぶやく。水の反射が太陽を跳ね返して、少しだけリセットされた気がした。

……が、翌日。腕が上がらない。筋肉痛で2日間、完全に下界からログアウト。上腕二頭筋がAIに勝った代償。

外では雪が溶け、街は平和。中ではGPTがまた自己進化している。それでも今日は、車が光ってるから、まぁいいか。

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