サーバー、ドメイン、DNS、SSL、FTP、HTML、CSS、Codex、VSCode。──これ全部、最初は呪文かと思ってた。
最初の数日は、ほんとに混乱の連続。サーバーの管理画面を開いては閉じ、開いては閉じ、「なんかいじると壊れそうだな」と思いながらクリック。ページが真っ白になった瞬間のあの冷や汗。もはやホラー映画より怖い。
ChatGPTと何十往復もして、「エラーが出た」「なんか文字化けした」「怒ってる」って泣きつく。AIに「落ち着いて」って言われたの、人生で初めてかもしれない。
でも、気づいた。AIはやり方を教えてくれるけど、“整える”のは自分なんだって。コードをコピペするだけじゃなく、背景色や余白をちょっとずつ調整して、「あ、これ自分のサイトだな」って思える瞬間が、なんか心地いい。
夜中、BGM代わりに動画を流しながら、HTMLを書き換えてリロードして、また書き換えて。寝る前にスマホで見て「お、表示ズレてない!」って小さくガッツポーズ。この小さな勝利が、けっこう嬉しい。
Codex(AIでコード書かせるやつ)を導入した時も、「これで全部自動でやってくれるんでしょ?」って思ってた。でも現実は、AI「これはあなたの意図ですか?」 自分「……多分?」 みたいな会話が続く。“AIと一緒にサイトを立てる”って、なんかもう半分ペア作業みたいな感じだった。
途中で、何度も投げ出しかけた。ドメイン設定で1時間溶けるし、SSL証明書エラーで一晩溶けるし、画像パスが通らなくて3時間くらい無言になるし。でも不思議と、「やめよう」とは思わなかった。“今ここで動かないと、きっと一生動かない”って気持ちがあった。
最初のページが表示された瞬間、たった1行の「Hello World.」が出ただけなのに、めちゃくちゃ感動した。この瞬間のために、多分100回くらいタブを閉じて、また開いた。
KinoStudioはまだ骨組みだけ。デザインも仮だし、リンクもスカスカ。でも、最初の「動いた」は確かにここにある。エラーと格闘して、画面を更新して、AIに「ナイスです」と言われた瞬間、ちょっと笑った。
これが最初の一歩。“きれいに整ってる”より、“とりあえず動いた”ほうが、ずっと自分らしい気がする。
このブログは、そんな実験と修正の繰り返しの記録。AIと人間の共同作業ログ。コードの隙間にちょっとした感情を挟んで、今日もまたアップロードする。
たぶん、まだ壊れる。でも、それもこのサイトの一部。