物語
人類の敵、「異存者」と「失墜種」。
時を歪め、場を消し、記憶を奪う超越者たちに対し、
かつて「冑なき軍」と呼ばれた戦士たちが挑んだ記録。
第十五章、灰灯廃都。
刻を操る始祖級「刻界ノ男」が作り出した絶望の檻。
進めば死に、退けば消える。
あらゆる未来が閉ざされたその場所で、彼らは足掻いた。
命を削って繋いだ「橋」。
絶望を物理的に叩き伏せた「矛」。
揺らぐ世界を縫い止めた「錨」。
そして、恐怖の果てに刻まれた「紅い一閃」。
これは、神に抗い、自らの死に方を選び取った
名もなき軍の、最後の戦記である。