# 第11章 真夏の畑 --- ## 夏の朝 真夏の太陽が昇った。 小さな庭の片隅に、家庭菜園がある。 トマトは真っ赤に熟し、キュウリは青々と実り、ナスは紫に輝いている。 収穫の時を待つ野菜たち。 --- ## 朝の訪問者 早朝。 カラスが一羽、畑に舞い降りた。 トマトをつついて、飛び去っていく。 赤い実がひとつ、地面に転がった。 --- ## 昼の来客 太陽が高く昇った。 アブラムシがキャベツの葉に群がっている。 テントウムシが一匹、やってきて、アブラムシを食べ始めた。 葉の上で、小さな戦いが繰り広げられていた。 --- ## 水やり 人間の足音。 じょうろから水が注がれ、土が潤った。 トマトの葉が揺れ、ナスが光を浴び、ジャガイモの土が湿った。 --- ## 夕暮れ 太陽が傾いた。 畑は茜色に染まり、虫の声が響いていた。 風が吹いて、トマトが揺れた。 ただそれだけの、穏やかな夕暮れ。 --- ## 土の中 畑の土の中に、ジャガイモがいた。 何も言わず、ただそこにいた。 土の感触を感じながら、静かに時を過ごしていた。 --- ## 星空 夜になった。 畑は静まり返り、星が瞬いていた。 虫の声だけが響く、夏の夜。 明日も、同じ一日が来るのだろう。 --- **(第12章へつづく)**