# 第23章 帰還 --- ## 玉座の間 「——で、そこからどうなったの?」 次男の声だった。 四人の子どもたちが、玉座の間にいた。 「長女姉さんの世界、えぐすぎない……?」 --- ## 感想戦 次男が興奮気味に言った。 「長女すごくない!? あの獣やばくない!?」 父は疲れ切った顔で言った。 「……あの獣は本当にどうにもならん。武器が通らない」 「やっぱりすごかったでしょ!?」 「すごいとかじゃなくて……まだあいつらが心配だ」 「え、まだ世界のこと考えてるの?」 「当たり前だろ。あの獣が王都にいるんだぞ」 --- ## 父はどれ? 次男がニヤリと笑った。 「さあ、今回の父上はどのキャラだったでしょう!」 長男が考え込んだ。 「隊長……でしょうか。一番苦悩していましたし」 末子が首を傾げた。 「でも父上、さっき『あいつら』って言いましたよね。自分を含めていない」 次男が目を見開いた。 「ってことは……もう世界にいない?」 長女が微笑んだ。 末子が静かに言った。 「死んだキャラは二人。盾使いと……槍使いの女」 次男が叫んだ。 「まさか父上が女の役!?」 父は何も答えなかった。ただ、疲れた目で長女を見た。 長女は微笑んだまま、お茶を差し出した。 --- ## 比較 次男が唸った。 「……認めたくないけど、長女の世界の方が面白かった」 「あら」 「俺の洗濯もドラマチックだったけど……あの獣はヤバい」 末子が言った。 「次男兄の世界は体感10分でした。長女姉の世界は?」 父が答えた。 「……分からん。すごく長く感じた」 「体感で何時間くらいですか」 「……三日くらい」 「三日!?」 --- ## 次の番 末子が手を挙げた。 「では……次は私の番ですね」 末子は——いつも通り、無表情だった。 「長男兄は穏やか。次男兄は激しかった。長女姉は残酷でした。私の世界は——まだ決めていません」 「決めてないのかよ!!」 「考え中です」 父が言った。 「……頼むから、痛くない世界にしてくれ」 末子は小さく首を傾げた。 「善処します」 「善処って言葉、一番信用できないんだが……」 --- **(第24章へつづく)**